2012年03月12日

ドイツ軍series

えー……今日、こんな殺人兵器のことを書くのは気がひけますが、一応書きます。


これから紹介する武器は世界初のアサルトライフル(以下ARとします)と言われた銃です。

また私、パン工房が先日AVAで当てた武器でもあります。


StG 44

全長:940mm
銃身長:420mm
重量:5,2kg
装弾数:30発
使用弾薬:7,92mmクルツ
ライフリング:4条/右回り
開発年:1944年
開発国:ドイツ


今日、歩兵の主力武器となっているARですが、その原点は本銃。二次対戦ではアメリカのほか、ロシアもオートマチックのライフルを開発し、戦場へ送り込んでいた。
しかし、これらの自動銃はボルトアクションと同じ規模の実包を使うものだった。

補給をかんがえれば無理もないが、近距離で流動的な戦闘を行うからオートマのライフルが必要になったはず。
なのに、2000mも飛んだのちにも殺傷力があるような強力な弾薬を使う必要があるのか、という疑問があった。
そこで、もっと小型のカートリッジを使い、反動も軽く、連射性も高い軽快なライフルを開発し始めたのがドイツだ。


ドイツ軍では、一次対戦における戦訓により、軽便で連射ができるSMGを高く評価していたが、それに使用するピストル弾薬は威力不足が否めなかった。
しかし、フルサイズ・ライフル弾の7,92mmマウザー弾では強力すぎ、従来のLMGの銃器でなければ連射はできなかった。
このジレンマ解決のため、研究が進んできたところに二次大戦が勃発したため慌てて「理想の弾薬と銃」が実現化された。

まず、軍需品のこんらんを防ぐため、既存の7,92mmマウザー弾を短縮化した7,92mmクルツ弾が造られた。
同弾は、ピストル弾薬<同弾<7,92mmマウザー弾 という威力なので連射に適していた。

一方、銃のほうは生産の簡易化と資源節約の観点からプレス加工を多様した。
試作のMkb42HからMP43/MP44と改良されて本銃へと変わる。

StG44は、strum gewehr(突撃銃)と正式名称を与えられた。

Mkb42はKar98kライフルと口径は同じであるが薬莢サイズを短くした7,92mmk(kurz=短い)弾を使用。この弾薬の違いによる生産性の危険を察知したヒトラーの反対によりMkb 42の生産は中止される。しかし、前線から求める声は多く、陸軍は生産を続けるため名称を偽り、Mkb42から改良したモデルをSMGの名称であるMP を付け、MP43として量産を始めた。その後、MP44と改称、ヒトラーもこのライフルの性能を認め、StG44の名称で正式採用された。


余談だが、前述にもある通り 世界初とあるが、一説によるとStG44より前の突撃銃があったと言われる。
それは、ロシアのフェドロフM1916 とされている。まあ、現在の原型となっているのはStGだから世界初といっても過言ではないであろう、とパン工房は思いますね。


情報@コメントありがとうございます。

フェドロフM1916は旧日本軍の38式歩兵銃と同じ6,5mmの38式実包(8mmクルツ弾)を使用する。たぶん反動が軽いからだと思う。しかし、当時としては斬新すぎたためか、1925年には製造が打ち切られているとのこと。


まあ、こんな感じです。

次は我が国が誇る、ハチキュウでも紹介しますか。





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Posted by パン工房  at 00:19 │Comments(1)AR

この記事へのコメント
おはようございます 初めまして 確かフェドロフは6.5ミリ38式の実砲を使用していた筈です。
Posted by UAZ469B at 2012年03月12日 07:50
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